· 

「思考は現実化する」「引き寄せの法則」が恍惚感と妄想を招く罠

自己啓発系の本が流行っています。ノウハウから「成功法則」なる思考に至るものまでさまざまな分野の書籍が本屋の店頭に並んでいます。それだけ、現代では悩んでいる方も多いのでしょう。

 

今回は、成功法則の分野について書いていきます。「思考は現実化する」とはナポレオン・ヒルの有名な自己啓発書の言葉です。その他の自己啓発書もナポレオン・ヒルの書籍を参考にしてつくられているようです。だから、「強く願えば叶う」「思えば引き寄せられる」と言葉を変えながらも書籍のキャッチコピーになっています。引き寄せの法則も同じですね。

 

このナポレオン・ヒルは詐欺師だったともいわれています。ネットを検索すると詐欺師の疑惑が載っています。詐欺師として成功した人の言葉である「思考は現実化する」を信じてしまっているのかもしれません。

 

それはさておき、自己啓発書は宗教の言葉を使ったり、偉人の言葉を都合よく解釈して書かれているものが多いです。「執着を捨てると幸せになる」と釈迦の教えを唱えつつも、内容は「お金を好きになれば集まってくる」などの欲望満載の内容が書かれています。

 

釈迦の教えは「欲を捨てて幸福に生きましょう」と真理を説くものですが、自己啓発書は欲を得るための内容です。そんな内容を同じ本にまとめている時点で矛盾しているのです。

 

「思考は現実化する」の基になっているのがニューソートいう宗教のようです。「寝ながら夢を叶える」を説いたジョセフ・マーフィーもニューソートだったとか。ニューソートは、キリスト教から派生した異端宗教で、聖書の教えを捻じ曲げたものになっています。キリストの禁欲的思想に反抗した内容になってしまったそうです。

 

禁欲とは反対の欲をかき立てる教えのようです。成功法則系の自己啓発では「執着を捨てましょう」とよくいいますが、夢を見させ欲望をくすぶるものが多いのも宗教の流れをみれば分かるのではないでしょうか?「執着を捨てましょう」と言いつつ「欲望を満たせ」と。成功しているイメージをして「気持ち良くなれ」と言っているのです。

 

「人の意識は宇宙と繋がっている」という教えもニューソートのものです。

 

「宇宙にお願いすれば手に入る」なんて聞いたことがありませんか?そうです、スピリチュアルです。スピリチュアルもニューソートから派生しているようです。自己啓発やスピリチュアルで「宇宙」がたびたび登場するのはこういった流れだからでしょう。

 

ニューソートが誕生したのは、19世紀のアメリカです。同時期に自己啓発や成功法則、スピリチュアルも誕生しています。この時代のアメリカは苦しい時期でした。だから、「願えば叶う」という教えが流行したようです。労働させる側、労働する側にとっても自己啓発のような教えは大変都合がよかったのです。

 

引き寄せの法則もこのニューソートから派生しているようです。

 

キリスト教を曲げてしまったニューソートの流れを汲み、詐欺師だったかもしれないナポレオン・ヒルが成功法則や自己啓発、そんな自己啓発と合わさったスピリチュアルの基盤になっています。こんなめちゃくちゃなことをしても上手くいかないのではないかと思います。

 

詐欺師が源流の自己啓発だとすれば、少額から高額へと移行していく詐欺的な自己啓発セミナーが横暴していてもおかしくないとも捉えることができます。

 

しっかりと現実を観ながらコーチングしてくれる先生もいると思います。

 

全てではないと思いますが、自己啓発や成功法則、自己啓発と混ざったスピリチュアルは、ニューソートやナポレオン・ヒルの思想が根底にあるようです。

成功イメージだけをしても気持ちよくなるだけ

アファメーションというイメージトレーニングのようなものがあります。自己啓発書に出てくるのがアファメーションです。

成功している自分をイメージして、思考の中で実際に成功している臨場感を味わう方法があります。これをすることによって成功するための行動をしていくらしいですが本当にそうなのかは疑問です。

 

瞑想と同じで、ちょっと危険な面もあるように思えます。瞑想はドーパミンを過剰に出して恍惚感を得てしまい中毒になる危険があります。成功したイメージに浸ると「気持ちよく」なります。成功イメージに浸るだけでは現実は変わらないのです。むしろ、現実世界の職場などで生きずらくなるかもしれません。妄想と現実にギャップが生じると精神面にも悪い影響があるでしょうから気を付けた方がいいです。

 

現実が思ったとおりにいかないと、セミナー講師、自己啓発を混ぜてくるカウンセラーから「潜在意識でしっかりと思っていないから」「潜在意識が否定している」などと言われるかもしれません。逆に捉えればかなりのマイナス暗示を入れられていると思います。「あなたの潜在意識は変わりたくないのです」と間接的に言っているのです。こんな暗示が入ってしまえば受講生や患者様は傷つくかもしれませんね。

 

話しを戻します。自己啓発セミナーを何度も受講するのは、セミナーに行ってテンションが上がるからではないでしょうか。過剰にテンションが上がるのは「気持ちいい」です。テンションが過剰に上がると落ち着きや平常心を失い、物事を分析したりできないでしょう。また、自己啓発系や自己啓発と混ざったスピリチュアル系は、よくないことが起きると都合よく解釈してしまう癖があります。それは、「わがまま」であり、平常心をもって分析した結果ではないように思えます。

 

僕は自己啓発書を結構読んだと方だと思います。と言っても20冊程度です(笑)内容はどれも「思えば叶う」といったものでテンションを上げるものばかりです。脳は常に妄想が働きやすい性質を持っています。雑念といえばわかるでしょうか。雑念を止めるのは悟らないかぎり無理です。

 

「思考が現実化する」のであれば、みんなの雑念や妄想が現実化しているのではないでしょうか?していないですよね?そんなものなのです。

 

恍惚感を得るような気持ち良くなるアファメーションは、瞑想と同じでやめた方が身体と心にいいでしょう。

冷静に催眠暗示を入れる

一方で「思考が現実化する」「〇〇を引き寄せた」とうのは間違ってはいません。

 

よくある例です。車が欲しくなったときに、欲しいメーカー、欲しい形状、欲しい色のものが目に入ってきます。当たり前なのですが、思考の中で「欲しい車」を思い浮かべているので、「車」「車種」「色」といったものが目で認識しやすくなります。逆に興味の無いものは目で認識するのが難しくなってきます。ある意味、車を引き寄せているのです。大事なのは、ローンを組んで買う、一括で買う、買う時期ではない、思い切って買うなどと考えることだと思います。思い描いただけでは手に入りません。懸賞で当たるかもしれませんが(笑)

 

他の例で、東大に入ると決めるとします。中身のない自己啓発であれば東大に入ったイメージをするだけで終わります。しかし、東大に合格すると決めた本気の人は勉強します。勉強が上手く進み、東大に合格したのなら「思考が現実化」したことになるし、「引き寄せた」といえます。

 

しっかりとやることをやれば「思考が現実化」しやすくなります。しかし、100パーセントの保証はありません。全知全能(完璧)はないと数学の世界で分かっているとおり現実世界でも100パーセント上手くいくことはありません。むしろ、思い通りにならないのが現実ですから、それを知った上で暗示を使えばいいのではないでしょうか。

 

冷静に暗示を使うと、イメージや妄想が暴走しません。地に足をつけた催眠は、足りないところを補い、いいところを伸ばしていけます。

結局は催眠です

成功法則や自己啓発、スピリチュアルと混ざった自己啓発は催眠です。自分のマイナス思考を書き換え新たに成功思考を入れているだけです。ただ、詐欺セミナーでは、テンションを上げられ周りを観えなくさせられています。

 

「成功しましょう」という暗示にかけられているだけなのです。

 

「周囲の人は不成功者だ」という暗示にかかってしまった場合は、現実の仕事や人間関係などにストレスを過剰に感じてしまう危険もあります。自分は勉強しているんだという高慢な態度を取ってしまう危険もあります。

 

「〇〇するだけで1億円稼げる」というキャッチ―コピーの長文ランディングページは、文章による催眠です。本当に効果のあるものもあれば、詐欺もあるのでテンションを上げられないようにしましょう。

 

催眠を学べば、真理や法則に乗っていないものは【催眠】【暗示】だと気が付けます。ですから、アファメーションやイメージトレーニングも【催眠】なのです。信じなければ働かない理論も【催眠】です。

 

しかし、テンションが上がり、恍惚感を得るようなものは信じても働きませんね。行き過ぎた成功イメージは【妄想】です。その場で「気持ちいい」だけです。

 

暗示を扱う場合には、思考だけを扱ってはいけないと思います。心とは五感と意であるので、五感である身体を鍛えていないと、意である思考が暴走しやすくなります。もちろん、現実を観ながらしっかりと使っている先生もいます。そういった先生は信頼できます。「今、やらなければあなたは失敗します」と脅してきたら詐欺でしょう。

 

催眠や暗示を習うなら身体も同時に鍛えている人から教えてもらう方が、現実離れしなくて済むかと思います。

 

長くなったのでこの辺で終わります(笑)

 

催眠と同時に身体の鍛え方も教えてくれるセミナーがこちら↓↓↓