「強揉み」「痛い」施術の欠点

 

治れば方法は何でもいいですが、ここでは「痛みを与え、患者様が耐えなければいけない施術」について考察していきたいと思います。道具を使う場合は、道具の種類によっては痛みをともなうものもあります。本当に【良い道具】の場合はこれから書くことが当てはまりません。

また、痛みをともなう「強揉み」でもプラシーボ効果や施術者の暗示性がともなう言葉によって良くなる場合もあるでしょうが、プラシーボ効果抜きで考察していきます。

「痛い」と緊張する

「痛み」に耐えようとすると身体を硬直させて緊張します。ときには歯を食いしばり、呼吸を止めてしまうものです。

 

ドアの角に足の小指をぶつけてしまったときに【悶絶】をした経験はないですか?

 

太ももの横(腸脛靭帯)に膝蹴りを入れるなどのおふざけが子どもの頃に流行りましたがかなり痛いです(笑)また、手のツボや足のツボにふざけてグリッと押したりしたものです。

 

こういう痛みを受けたとき、悶絶するかぐっとこらえて息を止めている、歯を食いしばってこらえているかと思います。痛みを与えられてもリラックスできる人はそうそういないでしょう。

 

悶絶するのはテンションが上がっているような興奮状態です。耐える、息を止める、歯を食いしばるのは力んでいる(緊張)状態です。

 

「強揉み」によって患者様が「痛い」と感じ耐えなけらばいけないのなら、患者様の身体は興奮状態か緊張状態にあるといえます。呼吸を止めてしまうくらいに耐えているのであれば身体にはよくないのはすぐに理解できるでしょう。

 

食べられなくても数週間から数か月は生きていけますし、不食の人もいるくらいです。でも、呼吸が止まれば数分で気を失うでしょう。

 

それだけ大事な呼吸を止めてしまうと、筋肉は緊張していきます。自律神経の働きからみても呼吸は非常に大切なものです。

 

呼吸が早く浅いと交感神経が優位になり筋肉は緊張します。簡単にいうと【筋肉がこる、張る】状態になります。ですから、痛い施術に耐えている間(力を入れて耐える、息を止めて耐える、声を出して耐える)は興奮・緊張状態になり、筋肉がこったり張ったりします。

 

これはリラックスとは反対の状態になるのです。疲労でも風邪でも寝れば回復するものですが、それは寝ると自然治癒力が発揮されやすいからです。寝れば脳波も下がり深いリラックスができます。

 

このようにリラックスすることが自然治癒力を最大限に発揮してくれるのですが、施術によって興奮・緊張をともなう痛みを受けると自然治癒力が引き出されにくいといえるでしょう。

痛い施術の原因は施術者の身体操作

痛い施術になってしまうには原因があります。それは【施術者が力んでいる】からです。

 

治療家といえば「姿勢を治してくれる」というイメージがあります。しかし、力む身体の使い方をしている場合は【正しい姿勢】ができていません。治療家でありながらご自身は固い姿勢をしてしまっているのです。

 

そんな身体の固い治療家の施術を受けると患者様は【緊張】してしまうのです。それがソフト整体ならまだいいですが。強く押す場合は、患者様は痛みを感じ耐えなければいけません。

 

このような力の押し込みだと、表面の筋肉にしか圧が届きません。ですから、患者様は表面の筋肉を緊張させ押し込みから身体を守ろうとしてしまいます。施術者の力に対して力で防御する形になります。そのときに呼吸を止めて耐える、歯を食いしばって耐える状態になりやすいのです。

 

身体のこり・張りなどの緊張や固さを取りに治療院に行ったのに、新たな固さをつくる可能性があります。そして、揉み返しになるような施術は、こういった痛みを与える施術に多いのです。揉み返しは好転反応ではありません。

 

このような施術だと肩こりが治るどころか治りにくくなることもあります。力による施術を繰り返し受けると、患者様は「どんな施術を受けても肩こりが治らない」というマイナス暗示がかかってしまう場合もあります。

正しい姿勢の先生の施術は心地良い

正しい姿勢で行う施術は【心地良い】ものです。深くリラックスできるのです。ソフトな整体でも強い圧を加える施術でも不快な痛みを感じさせません。

 

ソフトな整体でも施術者が固いと心地良いものではなくなっていまいます。

 

正しい姿勢であれば、強い圧を加えた施術のときに患者様の深部まで圧が届きます。良くない施術のように鋭さが表面にあたるのではなく、圧力が身体を突き抜けていくような感じでとても心地良いものです。

 

次のYouTube動画をご覧ください。

東京でスキンドライブインストラクターをしている小幡先生の【優しい動きセミナー】での動画です。

 

皆さんが良いと思っている通常の姿勢でのヘッドマッサージだと鋭いものとなり、【優しい動き】だと鋭さがなくなっています。

 

優しい動きは、日本人が正しい姿勢をとるための基礎です。基礎的な姿勢をするだけでも施術が柔らかくなります。

 

さらに押圧が患者様の深部まで届くような施術をするには、正しい姿勢と武術的な身体操作が必要です。スキンドライブでは合気研究会として武術的な身体操作を鍛錬しています。

これはスキンドライブ創始者の新井先生の動画です。このような身体の使い方をすると、施術がとても楽になり、患者様に心地良さを与えながら身体をほぐすことができます。

 

治療家として、正しい姿勢で日常を動き続け、施術に還元するのが大切ではないかと思います。正直、この身体の使い方をするのはもの凄く難しいです。習って1日でできるものではありません。日々の鍛錬が欠かせません。

 

もし、治療が上手くいっていない場合は、【施術者の状態】を見直し【身体の使い方】も研究した方がいいと思います。

 

  • 気という概念を科学的根拠と仮説で説明し使いこなす
  • 日本人、西洋人の身体の使い方の違い
  • 日本人の呼吸
  • リラックス状態、興奮状態、緊張状態の違い
  • 正しい姿勢
  • 自己催眠、他者催眠などの暗示の効用
  • 正しい身体の使い方による徒手療法

基礎、応用、基礎トレーニング、プロ、合気研究会などコースはさまざまですが、これらを学べるのがスキンドライブのセミナーです。

※プロ、合気研究会の参加は応用受講が必須です。

 

詳しくは→スキンドライブシステム

 

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